GoogleMapのマイマップでは行政地域などの範囲指定をしてレイヤーとして直接追加することはできません。
一日掛かりでネットで調べながら試行錯誤してなんとかできるようになったぐらいややこしいので、記事として書き残しておきます。
この記事では例として、上の画像のように「東京都23区の各区の範囲」を指定してみました。
ちなみにWindowsでもMacでもやりましたが、上手くできました。
汎用性が高い方法かどうかは不明です。あくまで範囲指定するための方法の一つとして考えてください。
1.地域データのダウンロード
①ダウンロード元
データ提供元データのダウンロード元は2つほどあるそうです。
検索するとどちらでもいいようですが、自分は国交省のデータを使いました。
・国交省「行政区域データ」
・esriジャパン 「全国市区町村界データ」
データ形式はzipファイルで複数の形式のファイルがダウンロードされるけど、使うのはshpファイルだけです。
②国交省の行政区域データの場合
・国交省のページの下のほうにある以下の表からダウンロードするデータを選択して「次へ」をクリック
・データの年度を選択して「次へ」をクリック
新しい年度を選ぶといいと思います。
・次の画面のアンケートは、チェックをつける項目だけやって、あとは空欄のままで大丈夫です。
・利用規約は、画面の下にある「はい」をクリック
・最後に以下の画面で「ダウンロード」をクリック
ダウンロードしたファイルは、次の「2.QGISで編集」の所で使います。
2.QGISで編集
①QGISのダウンロード
・以下のページでダウンロード
「QGIS」
・「ダウンロードする」をクリック
・ダウンロードが終わったらQGISを開く
②レイヤの追加
・QGISの画面の上の方にある「レイヤ」タブから「レイヤの追加」、そして「ベクタレイヤの追加」を選択
・以下の画面で、はじめにダウンロードした国交省の地図データ(shpファイルが入った zipファイル)を選ぶ
・「フィルター」の欄で「tokyo」と入力して「OK」をクリック
※省略される場合あり
東京都の地図が表示されました。
島は画面の下の方に隠れています。
・23区の範囲を指定
「地物の選択」で範囲を指定して23区を選択
・23区だけを切り取り
「レイヤ」から「名前をつけて保存」をクリック。
以下の画面で「…」をクリックして、ファイル名は任意の名前をつける。
その他の欄は以下のように入力して「OK」をクリック。
・左下の「レイヤ」の欄に新しく23区のみのレイヤが出てくるので、それにチェックを入れる。東京都全体のレイヤはチェックを外す。
③kmlファイルとして保存
ここでも同様に、「レイヤ」から「名前を付けて保存」。
ファイル名を任意の名前で入力し、以下のように選択し「OK」をクリック
3.Google Mapに取り込み
①Google Mapのマイマップを開く
「Google マイマップ」(Google Maps)
※参考
「Google マップでマイマップを表示する」(Google マップヘルプ)
②マイマップへ取り込み
・左上にあるレイヤの欄の「インポート」をクリックして、保存したkmlファイルをドラッグするか、「デバイスのファイルを選択」からkmlファイルを選ぶ。
そうすると自動的にアップロードして、以下のように表示されます
あとはレイヤーに名前を付けたり、説明を書き加える程度でマップとして完成します。
細かい部分を見ると、島の部分など小さなレイヤーがたくさんできていますが、これに関しては削除するなり、編集するなりして処理すればいいかと思います。
以上になります。
ここまで長く掛かりましたが、一つずつ丁寧にやっていけばできるのではと思います。