無料の監視ツールZabbixを使ってデモ監視の環境を構築する方法を記事にしていきます。
実際にITの現場でネットワーク監視環境を構築する際の検証のためのデモなどとして利用できます。
サーバーなどインフラ環境はクラウドサービスのAWSを使います。
主にIPアドレスの疎通を監視する死活監視の方法について、それぞれの記事に分けて書いていきます。
<構築の流れ>
①EC2でインスタンスを立てる
②Zabbixをインストール
③Zabbixの初期設定
④Zabbixの通知の設定
※備考
・AWSは1年間は無料ですが、その後は有料になるので注意してください
・Zabbixのバージョンは主に4.4を使用します
・今回の構築方法はZabbixインストールに使うスクリプトが使える間だけです
1.インスタンス作成
◎『1.EC2インスタンスにZabbixインストール【AWS】』
AWSのEC2でインスタンス(サーバー)を建て、それにZabbixをインストールします。
Zabbixのインストールはなるべく手間を減らすために、スクリプトを使って行います。
通常ですと、素のLinuxサーバをインストール後にコマンドを打つなどでZabbixをインストールします。
2.Zabbix初期設定
◎『2.Zabbix初期設定』
Zabbixの画面にアクセスして初期設定をします。
サインインができたらZabbixのダッシュボードから日本語表示に変更します。
3.死活監視設定
◎『3.Zabbix死活監視設定』
ここからが本番でZabbixの監視設定になります。
pingによるネットワーク疎通などの監視をするためZabbixの画面でホストやアクションの設定などを行います。
4.障害通知設定
①Zabbix側の設定
◎『4-1.Zabbix障害通知設定』
通信がダウンした際に自動で障害メール通知されるように設定します。
Zabbixのメディアタイプ、ユーザー、アクションの設定をします。
②AWS側の設定
◎『4-2.Zabbix障害通知設定(SES)』
AWSのSESというサービスで設定をします。
メールサーバーは無料で使えるGmailを利用します。
③障害メール通知テスト
◎『4-3.Zabbix障害メール通知テスト』
障害発生時にメールが自動的に通知されるかをテストします。
模擬的に障害を発生させて、通信をダウンさせて確認します。
ここまで完了すれば、Zabbixを使った基本的な監視体制の構築ができたことになります。
5.サーバー稼働確認設定
◎『Zabbixサーバー稼働確認設定』
監視サーバーが稼働しているか定期的に監視して稼働確認メールが送られる設定をします。
1時間に1回、サーバー稼働確認メールが送られます。
6.タイムゾーン変更
◎『Zabbixタイムゾーン変更』
ZabbixとEC2インスタンスのサーバーの時間を世界標準時間から日本時間に変更します。
当初は日本時間より9時間ほど遅いので、メールに記載される時間も同様に遅れています。
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以上で、この記事の「ネットワーク監視構築デモ」は、
「1.インスタンス作成」から「5.サーバー稼働確認設定」まで全て完了です。
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