インフラ

6.Zabbixタイムゾーン変更

2022年10月12日

タイムゾーン


今のままだと、通知メールの本文に記載される時間が9時間遅れです。

当初の世界標準時間から日本時間に、各サーバーの設定を変更します。

環境はMacですが、WindowsではTeraTermに接続すればできます。


(画像:日本時間変更後)


1.当初の状態

①世界標準時と日本時間

前mail

上のメール画像のように、本文では4:53、受信時間は13:53と9時間のズレがあります。

ちなみに、遅い方はロンドンの時間です。

<当初の時間表示>
・受信時間:13:53(日本時間 JST)
・本文  :4:53(世界標準時 UTC)


本文の時間もGmailで受信した日本時間に合わせたいと思います。

実務上も、そのままにしてたら、現場の誰かからメール本文の時間が9時間遅いことを指摘されると思います。

ZabbixEC2の各サーバーに設定されたタイムゾーンを日本時間に変更します。



②事前準備

タイムゾーンを変更するためには、サーバーに入りコマンドを打っていきます。

Zabbixの場合でもEC2の場合でも、EC2のサーバーに入ります。

そのために、まずセキュリテイグループの設定を追加します


◎セキュリティグループ

EC2インスタンスのページから、監視サーバーに関連づけたセキュリティグループの画面に移ります。

SSH接続をするため、追加でSSH用のポートを開けます。

※「0.0.0.0./0」
・特定せず広くアクセスできるようにするIPアドレス
・タイムゾーン設定が終わったら、追加分は削除して下さい

<セキュリティグループ>
・「ルールを追加」を押す
・「タイプ」:「SSH」
・「🔍」の欄:「0.0.0.0/0」を選ぶ
・「ルールを保存」を押す





2.ECへのログイン

「インスタンス概要」

EC2>インスタンス>インスタンスID


まずEC2インスタンスへ接続します。

監視サーバーのインスタンス画面を開きます。

「接続」ボタンを押します。



「インスタンスに接続」

EC2>インスタンス>インスタンスID>インスタンスに接続

◎「EC2 Instance Connect」タブ
「接続」を押す


「EC2」「Amazon Linux 2 AMI」というロゴが表示されました。

これで監視サーバーのEC2インスタンスにログインできました。





3.タイムゾーン変更(Zabbix)

まずはZabbixサーバーのタイムゾーンを変更します。

①ルート権限

今回はファイルへの書き込みを伴うので、ルート権限に変更します。


◎ルート権限に変更するコマンド

 $ sudo su -

sudo



②タイムゾーン確認

現在のタイムゾーンを確認します。


◎タイムゾーンを確認するコマンド

$ date


コマンドを打つと「UTC」とあり、世界標準時になっていることがわかります。

date



③PHPのタイムゾーン変更

◎「/etc/」に移動するコマンド

$ cd /etc/

etc移動



◎「vi」画面にするコマンド

$ vi php.ini

編集ツール「vi」の画面になります。

・タイムゾーンの行に移動

$ 「:/timezone」→「Enter」



・「insert」モードに変更

$ i
iモード



・「date.timezone」の行を変更

date.timezone = Asia/Tokyo



・保存

 変更したタイムゾーンを保存します。

 「esc」+「 : wq」+「Enter」 

 
・終了

ログアウトする場合は以下のコマンドです。
そのまま次のZabbixのタイムゾーンを変更することもできます。

$ exit


これでZabbixのタイムゾーン変更は完了です。





4.タイムゾーン変更(EC2)

次にEC2インスタンスのタイムゾーンを変更します。

EC2へのログインとタイムゾーン確認はZabbixのタイムゾーン変更の時と同じです。


①ルート権限

◎ルート権限に変更するコマンド

 $ sudo su -
sudo



②タイムゾーン確認

現在のタイムゾーンを確認します。


◎タイムゾーンを確認するコマンド

$ cat /etc/sysconfig/clock
現状

コマンドを打つと「ZONE="UTC"」とあり、世界標準時になっていることがわかります。


③PHPのタイムゾーン変更

◎「vi」画面にするコマンド

$ vi /etc/sysconfig/clock
vi
Timezone

viの画面になるので、タイムゾーンを日本時間に書き換えていきます。


・「insert」モードに変更

$ i
変更後

<タイムゾーン変更後>
 ZONE="Asia/Tokyo"
 UTC=False


・保存

 変更したタイムゾーンを保存します。

 「esc」+「 : wq」+「Enter」 




・終了

ログアウトします。

$ exit


「logout」と表示されたらOKです。





5.タイムゾーン確認


タイムゾーンが日本時間になっているか確認します。

ZabbixでPing疎通を一時的に「Down」にします。

ホスト


「Zabbix」>「設定」>「ホスト」>作成したホスト(例:Demo)

「ホスト」画面で、IPアドレスを「127.0.0.0」に変えて「更新」を押します。

Gmailに障害通知メールが届きます。

※メール通知の手順
4-3.Zabbix障害通知テスト



メールの本文が9時間遅れだったのが、受信時間と同じ日本時間になっています。

メールが確認できたら、元の監視対象サーバーのIPアドレスに戻しておきましょう。

これでタイムゾーンの変更も終わりました。



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【Zabbix】ネットワーク監視構築デモ【AWS】
・ZabbixをAWSに導入する手順の記事一覧ページ

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